うっわ…これって絶体絶命!?



『互いの信頼』



私、相楽は現在友達兼相方の空風と共にかの有名な関ヶ原の戦いに来てるんだけど……
ちょ〜っとヤバいのよね。


「い、幾ら…なんでも、……女の子二人に、この…十万って数は酷い…わよ…」


現在の私たちが置かれてるのは、徳川が本陣を率いて再度やってきたところ。
その前にも今までとはありえない数の徳川の兵を倒してきたんだけど……
………………体力的に……流石に辛いわね。


「…確かにな。だが、天下統一に勝手に参加したのは―――お前だろう?」


………冷静なツッコミありがとう
…けどねぇ!これは神様から私に下された、『ハーレムを作りなさい』っていう啓示なのよ!?
そんなありがた〜い啓示を無視するわけにはいかないのよ。
だ・か・ら、辛くったって頑張ってるでしょ?
…………の手は借りてるけど。


「まーねv
 でも、流石に今から十万の兵とちんまいのとガ○ダム紛いを倒すには、ちょっと辛いわよ?」


「それはそうだが……っと、俺の傍から離れるなよ…って………はぁ…」


私はここのステージのやり方を知っているだけに、どんどんから離れていってしまっていた。
そして気付けば、私を囲む徳川の兵。
流石の愛銃も弾を詰め替えているだけの時間なんてなくて、『しょうがないこの拳で…』なんて考えてみたけど、相手は剣。


どう見たって、私の方が圧倒的に不利なのよね。
でもまぁどこか一つでも突破口が開けばいいんだけど………って考えていたら。


!無事か?!」


いつの間にか私の背後から道を切り開いてきた
そのまま私と背中合わせになってどこから切り抜けていこうかと聞き取れるギリギリの声量で相談する。
後は私が威嚇だけして、が先陣切って狙ったところに切り込んで行って、私が後に続く。
これらを難なく突破して、そこから距離をとってつかの間の一息をつく。
その間に私は弾を詰めなおし、が相手の出方を伺う。


「よしっv準備オッケ〜」


愛銃を空に掲げ、私が高らかに準備完了の宣言をする。
若干徳川の兵がひるんだけれど、それと同時にどこか遠くから聞こえる歓声の声。


「……、やっとあの二人がお出ましみたいよ?」


「あぁ…そうみたいだな。」


遠目からでも分かる砂塵。
それと共にやってきたのはこのステージのボスである、徳川家康ことちんまいのと、ホン○ムこと本多忠勝。
………………改めてみると、このコンビ結構異質なのよね。


「やいおめぇら!よくもワシの兵たちをやってくれたな!」


「と言われてもな。」


「あのねぇ……十万の兵を送り込んだ上に、今から貴方達の相手をしなきゃいけないのよ!?
 普通の女子高生にその数はちょっと酷いと思わないわけ!?
 …あ、でも神様からの啓示を無碍にも出来ないし……」


「な、何をごちゃごちゃと…っ、忠勝っ!今のうちに倒してしまえ!!」


きらりと光る目の部分と、煙と共に轟く機動音。
ちんまいのの命令を受けたホン○ムが私たちに向かって突撃してくる。
武器でのダメージなんて殆どないに等しいし、どこかにぶつける障害物もない。
とすれば、その攻撃を避けるしか策なんてなくて。
…全く!ほんっと、この人のステージにふさわしい場所ねっ!!


「な〜んて、避けてばっかりも楽しくないし、そろそろ反撃といきますかv」


「…だな。」


銃を構えた私の背後にはがいて、私の前にはちんまいのが、の前にはホン○ムが立つ。
結構ピンチかもしれないけど、負けるわけにはいかないのよ。
…………私の野望の為にもね。


「ふん!この状況で逆転できると思うなよ?!」


それに意味深な笑みで返して、突撃体勢に入る。
明らかに私たちが不利であることには変わりないけど、この形勢……一気に逆転して見せるわっ!!










そして、私たちは同時に地を蹴って、目の前の敵へと突っ込んでいく。
……どっちが勝ったかって?
そんなの勿論決まってるでしょ??



...end(好きシーンで30のお題・背中合わせ)
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